このコインはハドリアヌス帝の治世下にて発行されたドゥポンディウス黄銅貨です。 状態はVFです。 いつの時代でも金貨よりも銀貨、銀貨よりも銅貨がより多く発行されましたが古代ローマやギリシャのコインにおいて状態の良いコインは銅貨が突出して少ないです。 それは2,000年も地下に埋没している状態で徐々に腐食していく為で大半はコインの種類を判別するのがせいぜいです。 このコインは奇跡的に腐食を免れた極めて状態の良いコインです。 このコインはテルマエロマエに登場した事で有名なハドリアヌス帝の銅貨です。 ハドリアヌス帝のコインの特徴として大変力強い肖像が印象的です。 是非この機会にご検討ください！ 〜Wikipediaより〜 紀元前23年ごろのアウグストゥスの貨幣改革で、ドゥポンディウスとセステルティウスは金色に輝く銅合金で造幣されるようになった。これを当時のローマ人や貨幣研究者はオリカルクムと呼び、現代では黄銅と呼ぶ。その後は、赤みがかった銅貨になった。ただし、アウグストゥスの時代にも銅製のドゥポンディウス貨が一部鋳造され、ネロ帝の時代にはアスを銅ではなくオリカルクムで鋳造したこともあった。後者は若干小さいことと材質でのみ識別できる。 ドゥポンディウスはアスとほぼ同じ大きさであり、ネロの治世中の66年に発行されたものは皇帝の胸像で放射状の冠を加えて区別していた。放射状の冠を使って2倍の価値を表すという方法は、アントニニアヌス貨（2デナリウス）や2セステルティウス貨 (en) でも採用されている。ドゥポンディウスはネロ以前にも鋳造されているしその後も作られたが、放射状の冠を加えておらず、アスとの区別が難しかった。また、緑青に覆われて本来の色がわからないことが多かった。